テレビドラマで正義感あふれる警備員や誠実な父親を演じた俳優の宇津井健(うつい・けん)さんが、14日午後6時5分、慢性呼吸不全のため死去した。82歳だった。
東京都出身。俳優座養成所を経て1953年、映画デビュー。新東宝時代に「スーパージャイアンツ」シリーズで主演を務めるなど、二枚目スターとして活躍した。「赤い疑惑」など山口百恵さん主演の「赤いシリーズ」では誠実な父親を演じ、「理想の父親」の一人にあげられた。
近年では「ごくせん」で人情味あふれる任俠一家の組長役を演じ、若い世代にも親しまれた。昨年公開の映画「相棒シリーズ X DAY」に、警察庁長官役で出演していた。
俳優、宇津井健さん(享年82)の通夜は16日、葬儀・告別式は17日に名古屋市内で密葬の形で営まれ、後日お別れ会が開かれる